癒しの場所の思い出

結婚して子供ができてからは仕事を辞めて専業主婦をしています。それまでは、夜のお仕事をしていました。お店自体は一時には終わります。それに、私はお店から歩いて三分ほどの場所に住んでいたので通勤に時間もかかりません。帰ってすぐに寝れば午前中のうちには目覚めて、といったそこそこ健康的な生活が送れるはずでした。しかし、お店が終わってからもお客さんと飲みに行ったり、友達と飲みに行ったりでとにかく仕事が終わったからといってまっすぐに家に帰ることはほとんどありませんでした。そのためか、午前中に起きるどころか、昼の三時か四時ぐらいまでは平気で寝ていました。それに、毎日のお酒の量が半端ではありませんでした。どれだけ飲んでいても次の日は普通に起きれる人がいますが、不思議で仕方がありませんでした。そんな生活のせいか、月経不順などの体調不良の悩みが常にありました。なので毎月、漢方薬をもらいに婦人科に通っていました。そのクリニックは小さな個人院で看護師さんも一人しかいません。その看護師さんが受付業務も兼任して仕事をされていました。そのクリニックは当時は若い先生が院長をされていたのですが、もともとは院長の父親が経営されていたようでした。昔は、少ないながらも入院できるようになっていたみたいです。毎月通うので看護師さんとも少しずつ話をするようになりました。午前診療と午後診療の間の空き時間には、今では誰も使っていないベッドで昼寝をすることもあるのよ、なんて話してくれました。院長と二人だけの職場だからこそできることだなと感じました。とにかく、のびのびと仕事をされていて、院長とも仲がよさそうでとてもアットホームなクリニックでした。そんな場所にいるだけで、身体の悩みや不快感がやわらいでいくように感じました。

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