人間関係に関する考察
人間関係というのは社会で活動する私たちにとって一生逃れ得ぬ、永遠の課題とも言うべき問題の一つなのではないでしょうか。人間関係がうまくいっているという人も、うまくいっていない人も、誰もが人間関係に何かしら心を砕いているものです。と、大きく出たようですが、要するに私も人間関係について悩む普通の人間なのです。人間関係というのは仕事を要領よくこなすとかいう問題とはまた別で、性格という、場合によってはなかなか変えることのできない要素がからんでくるため、その悩みっぷりも一生ものなのです。こればかりは私の尊敬する先輩も最適解を見出せてはいないようで、時折共に悩みを吐露しあうことになるくらいですからこの問題は根深いと言えるでしょう。
さて、そんな先輩とのやりとりの中である程度見えてきたことなのですが、なんだかんだで「第一印象は大事」です。看護師の職場というのはよく言われているように女性が多いです。そして、世の女性というのは別に偏見とか抜きで本当に噂話が大好きです。第一印象最悪の人間と当たればその時のエピソードをかなりの確率で別の人に話します。こうなれば悪い話が悪い話を呼び、そこで生じたイメージを払しょくするのは大変難しいと言えるでしょう。だからこそ、第一印象は大事なのです。
ここで、第一印象ってどうすれば良くなるの?という問題が生じます。これもまた、正解のないパズルのような難問なのですが、少しばかり考察してみますと、人付き合いとは距離感の調節です。基本的に人は人と仲良くなるために、両者の距離感を縮めようとします。しかし、距離感を縮めるペースだとか、初期位置だとかは人によってまちまちです。これらの要素が近い人同士は、たとえコミュニケーション能力が高くなくてもあっという間に仲良くなっている印象がありますし、これらの要素を無視してグイグイ絡んでいく人はそれこそ余程容姿に優れていない限り嫌われてしまうような気がします。しかし一方で、相手を自分のペースに引き込む能力がある人はこの辺りの駆け引きをほぼ無視できるでしょうし、やはり誰にも適用できる最適解というのは無い、というのが結論になってしまいそうです。ちなみに先輩はどちらかというと初期位置が遠めなようで、「仲良くなれそうか時間をかけて判断してから一気に近づく」派なようです。私は、自分では何とも言えませんが、何考えてるか分からないとよく言われるので、たぶんかなり遠くにいると思われているのかもしれません。